カンアオイ属発芽

6月頃、カンアオイ属の種子を撒いてみました。初めての経験でどうなるか不安でしたが、ポツポツ発芽し始めたようです。

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カンアオイ属の種子は、アリによって運ばれるそうです。播種前に、エライオソームの観察をし忘れました。

種子を採取した時、腐った萼筒に種子が覆われていました。「アリが運び難いだろうな」という印象を持ちました。腐った萼筒に集りそうなナメクジやカマドウマなどは、種子の運び手にならないのだろうか?

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根が伸び、開出した根毛が沢山見えます。根毛により土壌との接触面積が大きくなって、養分や水分を吸収しやすくなります。この先、どのように成長して行くか観察するのが楽しみです。

カンアオイ属の調査・観察を始めて、一年半ほど経ちます。花の寿命がとても長いものもあり、直ぐに枯れて変色してしまうものもあります。どうも、受粉した花は寿命が長くなるようです。
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ハルザキヤツシロランの根状器官

ヤツシロラン類は、菌従属栄養植物(旧呼称:腐生植物)です。多くの図鑑には「栽培不可」とあります。縁あって師匠からご指導いただき、静岡県内に生育する、クロヤツシロラン、アキザキヤツシロラン、ハルザキヤツシロラン、そして南国に生育するヒメヤツシロランの実生~開花に成功しています。

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自生地再現栽培により、実生発芽させたハルザキヤツシロランです。今年は花が咲かず、このように根状器官が伸びていました。

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こちらは、他地域のハルザキヤツシロランの塊茎です。花が終わった状態で、まだ花茎が残っています。この塊茎は、研究用に使ったものを研究者が送ってくれました。実生での栽培は経験がありますが、塊茎を育てて花を咲かせた事はありません。

ここで、疑問があります。根状器官は、菌糸と絡み合い養分を吸収する触手のようなものだと認識しています。ですから、普通は花の咲く前に伸びているものだと思いませんか?ところが、これを見る限り、花後であるこれから伸びようとしているように見えます。

実は、ヒメヤツシロランの実生栽培で、似た経験をしています。花が終った後、実生床の部材の中から根状器官が伸びて来たのです。ヤツシロラン類の生態は、まだまだ分からないことだらけです。

連休明けの5月6日に、間伐が予定されているエリアに生育する希少種保護の申し入れ書を持って、森林組合さんにお願いに行きました。民地である事からも、私の願いを聞いてもらえるか不安でしたが、本日現地を見て、出来るだけ対処してくださるとの事でした。自身で出来る事は些細な事ですが、憂えているだけでは希少植物は守れません。行って良かったと思います。

単子葉植物の発芽

実生栽培は、難しい事も多いですが、いろいろな事が分かってとても興味深いです。野菜だけでなく、山野草の実生栽培にも挑戦しています。

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昨年秋に、テンナンショウ属の種を蒔きました。全然発芽しないのでダメかと思っていたら、一つだけ姿を現しました。以前、よく似た種子のコンニャク属コンニャクを蒔いた時は沢山発芽したので簡単かと思っていたのですが、山野の植物はやはり難しいです。

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こちらは、ホトトギス属です。最初に採取した種は沢山発芽したのに、後からのものはまだ一つしか姿が見えません。採取時期が遅かったため、発芽抑制がかかったのかもしれません。

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こちらは、木板の表面に生えて来たコケの中で発芽したウチョウランです。姿からすると、昨年以前に発芽したものと思われます。ラン科植物の種子は、発芽の養分をほとんど持っていないため、菌類の力を借りなければ発芽しません。

ウチョウランは、ダンボールを使った発芽法が知られています。その他に、古くなった木材でも発芽する事があります。以前、ケーブルの木製ドラムを植木の台にして置いた所、継ぎ目から沢山発芽して来ました。ダンボールやこの木材を餌にしている菌類(木材腐朽菌)は、同じ種類なのだろうか?

昨日今日と、野菜を植えてない二ヶ所の畑に耕運機をかけて来ました。何か植えてあるとマメに行くのですが、そうでないとつい足が遠のいてしまいます。たまに行って、唖然とするのが常となってしまいました。

アマギカンアオイ

先生が、研究のために栽培されているアマギカンアオイを撮ってみました。

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葉表の光沢、葉脈の窪みが深い事など、地域で見るカンアオイ属の中でも特徴的な葉をつけます。花は通常暗紫色ですが、この個体は白っぽく、素芯花と呼べばいいのでしょうか?

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左側はアマギカンアオイ、右側はシモダカンアオイの銘板がついていました。

シモダカンアオイのタイプ標本は、昭和天皇が須崎御用邸で採取された事で知られています。図鑑で見ると、アマギカンアオイ、シモダカンアオイ、そしてタマノカンアオイは、葉や花が似ています。葉表の葉脈の窪みや、葉柄の色などが識別点として挙げられています。シモダカンアオイ(var. shimodana F.Maek)は、アマギカンアオイとタマノカンアオイの中間的な特徴を持つとあります。でも、現在は、アマギカンアオイに含まれています。

ウマノスズクサ科カンアオイ属アマギカンアオイ(Asarum muramatsui Makino)。


富士市が公表した植物目録には、アマギカンアオイが掲載されています。リストは、根拠となる様な発見場所、発見者、発見時期などは記載されておりません。静岡県植物相調査報告書の「東部」とあるものを入れてしまったなんて事は無いだろうか?伊豆天城周辺でもレアなアマギカンアオイが、地域を越えて富士市に生育しているとは素人ながらに考えにくい事です。




実生発芽した山野草

今日は、ほぼ一日パソコンの相手をしました。急ぎの見積と書類作成、不法投棄監視パトロールの報告書など・・引退してからは、以前のような根気が無くなり、余計に時間がかかります

最近、野菜だけでなく山野草の実生栽培にも挑戦しています。種蒔き権兵衛ですから・・。

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この植物は、先生のお宅から種子を頂いて来て昨年蒔きました。単子葉植物なので、間違いないと思います。種名は明かせません。

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こちらはジイソブです。実生から育てた個体の種子を蒔きました。発芽率の高い植物だと思います。

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バアソブは、神奈川のブログ友が送ってくれた種子を蒔きました。これは、その個体の零れ種から育った苗です。光条件が悪化して来たので、鉢上げして株の充実を図っています。

親株になると区別し難いですが、苗の時は毛で容易に区別出来ます。

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ダイモンジソウは、植替え時期が遅れてしまいました。中には、ギボウシや雪割草の仲間(右中央)も混じっています。


希少とされている種でも、意外と発芽率の高いものがあります。実生から育ててみれば、前向きな保護活動の役に立つのではないかと思います。
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富士の種蒔き権兵衛

Author:富士の種蒔き権兵衛
植物を知るには、種を蒔いて育ててみるのが一番です。野菜から山野草まで、いろいろ挑戦しています。

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