センブリ実生栽培実験

針葉樹の盆栽の鉢に、センブリの実生苗が出現してから十数年・・代を繋げて現在でも生き残っています。幼い頃は、民間薬としてセンブリ、ドクダミ、ゲンノショウコなどを煎じて飲まされた記憶があります。

2~3年前から、野菜を含めた植物栽培に興味を持つようになって、センブリを積極的に栽培してみようと考えました。昨年、種子を採取して、針葉樹の鉢に蒔いてみました。

aP7110008.jpg

センブリは、二年生草本です。一年目はロゼット状態で過ごし、二年目になると茎が伸び、細い葉をつけ、花を咲かせて結実し、果実が熟すと枯れます。

一つ目の鉢

aP7110013.jpg

aP7110010.jpg

二つ目の鉢

aP7110016.jpg

aP7110017.jpg

三つ目の鉢

aP7110020.jpg

aP7110019.jpg

丸い茶色の粒は、小粒赤玉土です。

どの鉢も、発芽率は高い方だと思います。

種子は好光性だろうと思って、覆い土はしませんでした。発芽(苗の)状態から見て、針葉樹の鉢植えがセンブリの発芽に向いている事は確かです。

次は、他の山野草栽培にも使用している赤玉土と挿木種蒔き用土だけで作った実生床ではどうか実験予定です。針葉樹を植えて置いた土壌環境が、発芽に影響するのか確認するためです。

リンドウ科センブリ属センブリ(Swertia japonica (Schult.) Makino)。
今日は、富士山こどもの国「花の谷」で、某中学校の植物写生の手伝いに行って来ました。昨年初めて手伝ったのですが、生徒さんたちの観察眼の鋭さに驚かされました。先輩たちが描いた絵と詩の本を何冊か拝見しましたが、良く特徴を捉えていて味のある素晴らしいものばかりでした。
スポンサーサイト



カンアオイ属の実生苗?

ここ数日、暑いくらいの日が続いています。権兵衛の実生床にも、いろいろな苗が姿を現し始めました。

aP3150053.jpg

こちらの実生床には、何種類かのカンアオイ属の種を蒔きました。播種は昨年6月頃で、発芽は9月頃から始まりましたが、冬には成長が止まったように殆ど変化がありませんでした。

器は、家族が食べた鍋焼きうどんのアルミ容器です。初めて使ったのは、バアソブの実生でした。手軽な上に、上手く発芽・成長してくれました。

aP3150049.jpg

やっと種皮が外れ、葉が姿を現し始めました。ところで、これカンアオイ属?山野で見る実生苗の葉は、どれもヒメカンアオイのような小さなハート形で、この葉とはかなり感じが違います。

aP3150050.jpg

この実生床に、他の種子を蒔いた記憶はありません。ウマノスズクサ科(カンアオイ属)は、双子葉類である事と、果皮片面のエライオソームと思われる痕跡からも、カンアオイ属に間違いないと思います。形が違うのは、この双葉が子葉だからで、本葉がハート形になるのでしょうか?
2~3年ほど前から、山野の植物の実生栽培に挑戦しています。発芽間もない苗は、親株から想像し難いような姿のものが多く、ある程度成長するまで半信半疑な事もあります。今後の成長を、記録していくつもりです。
用事があって外出する時、前日にブログをPCで作成して置き、日時指定でアップする事がありました。FC2ではどうやるのか分かりませんので、画像のみPCで登録して置き、スマホで記事を書いてみました。老眼の年寄りには、PCの方がずっと楽です。

カンアオイ属発芽

6月頃、カンアオイ属の種子を撒いてみました。初めての経験でどうなるか不安でしたが、ポツポツ発芽し始めたようです。

aPA230034.jpg

aPA230029.jpg

カンアオイ属の種子は、アリによって運ばれるそうです。播種前に、エライオソームの観察をし忘れました。

種子を採取した時、腐った萼筒に種子が覆われていました。「アリが運び難いだろうな」という印象を持ちました。腐った萼筒に集りそうなナメクジやカマドウマなどは、種子の運び手にならないのだろうか?

aPA230027.jpg

根が伸び、開出した根毛が沢山見えます。根毛により土壌との接触面積が大きくなって、養分や水分を吸収しやすくなります。この先、どのように成長して行くか観察するのが楽しみです。

カンアオイ属の調査・観察を始めて、一年半ほど経ちます。花の寿命がとても長いものもあり、直ぐに枯れて変色してしまうものもあります。どうも、受粉した花は寿命が長くなるようです。

ハルザキヤツシロランの根状器官

ヤツシロラン類は、菌従属栄養植物(旧呼称:腐生植物)です。多くの図鑑には「栽培不可」とあります。縁あって師匠からご指導いただき、静岡県内に生育する、クロヤツシロラン、アキザキヤツシロラン、ハルザキヤツシロラン、そして南国に生育するヒメヤツシロランの実生~開花に成功しています。

aP5100032.jpg aP5100030.jpg

自生地再現栽培により、実生発芽させたハルザキヤツシロランです。今年は花が咲かず、このように根状器官が伸びていました。

aP5100026.jpg aP5100021.jpg

こちらは、他地域のハルザキヤツシロランの塊茎です。花が終わった状態で、まだ花茎が残っています。この塊茎は、研究用に使ったものを研究者が送ってくれました。実生での栽培は経験がありますが、塊茎を育てて花を咲かせた事はありません。

ここで、疑問があります。根状器官は、菌糸と絡み合い養分を吸収する触手のようなものだと認識しています。ですから、普通は花の咲く前に伸びているものだと思いませんか?ところが、これを見る限り、花後であるこれから伸びようとしているように見えます。

実は、ヒメヤツシロランの実生栽培で、似た経験をしています。花が終った後、実生床の部材の中から根状器官が伸びて来たのです。ヤツシロラン類の生態は、まだまだ分からないことだらけです。

連休明けの5月6日に、間伐が予定されているエリアに生育する希少種保護の申し入れ書を持って、森林組合さんにお願いに行きました。民地である事からも、私の願いを聞いてもらえるか不安でしたが、本日現地を見て、出来るだけ対処してくださるとの事でした。自身で出来る事は些細な事ですが、憂えているだけでは希少植物は守れません。行って良かったと思います。

単子葉植物の発芽

実生栽培は、難しい事も多いですが、いろいろな事が分かってとても興味深いです。野菜だけでなく、山野草の実生栽培にも挑戦しています。

aP4270004.jpg

昨年秋に、テンナンショウ属の種を蒔きました。全然発芽しないのでダメかと思っていたら、一つだけ姿を現しました。以前、よく似た種子のコンニャク属コンニャクを蒔いた時は沢山発芽したので簡単かと思っていたのですが、山野の植物はやはり難しいです。

aP4270009.jpg

こちらは、ホトトギス属です。最初に採取した種は沢山発芽したのに、後からのものはまだ一つしか姿が見えません。採取時期が遅かったため、発芽抑制がかかったのかもしれません。

aP4270026.jpg

aP4270028.jpg

こちらは、木板の表面に生えて来たコケの中で発芽したウチョウランです。姿からすると、昨年以前に発芽したものと思われます。ラン科植物の種子は、発芽の養分をほとんど持っていないため、菌類の力を借りなければ発芽しません。

ウチョウランは、ダンボールを使った発芽法が知られています。その他に、古くなった木材でも発芽する事があります。以前、ケーブルの木製ドラムを植木の台にして置いた所、継ぎ目から沢山発芽して来ました。ダンボールやこの木材を餌にしている菌類(木材腐朽菌)は、同じ種類なのだろうか?

昨日今日と、野菜を植えてない二ヶ所の畑に耕運機をかけて来ました。何か植えてあるとマメに行くのですが、そうでないとつい足が遠のいてしまいます。たまに行って、唖然とするのが常となってしまいました。
プロフィール

富士の種蒔き権兵衛

Author:富士の種蒔き権兵衛
植物を知るには、種を蒔いて育ててみるのが一番です。野菜から山野草まで、いろいろ挑戦しています。

最新記事
最新コメント
月別アーカイブ
カテゴリ
権兵衛の種蒔き日記
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR