ハルザキヤツシロラン開花

今日は雨・・庫内の片付けなどをしました。先日、ハルザキヤツシロランの蕾が横を向いていたので、そろそろ開花する頃だろうと思い覗いて見ました。

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咲いていました!小さなプラケースの容器なので、思ったように撮れません。

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今回、3個体が花を咲かせました。何れも実生からではなく、研究で使った塊茎を送ってもらい、培地に植えこんだものです。初めて塊茎の移植による(塊茎から育てての)開花です。

塊茎を複数年維持するには、共生菌の餌になる部材の適時補給が必要になり、ずぼらな私にとってはそれもまた難しい挑戦になると思います。
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見慣れない根状器官

腐生ランの実生栽培実験容器を覗いて見ました。

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スダジイ林下の部材で、腐朽菌を繁殖させています。

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あれっ、根状器官が4本伸びている。

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こちらは、5本だ!

実は、この容器には南国のある腐生ランの種子を蒔きました。約1ヶ月で発芽すると聞いたのですが、全然変化がありませんでした。通常は、パネルヒーターで少し加温しますが、この時は考えがあって常温としました。

多様な共生菌に対応するとありましたが、変化がない事から種子寿命が尽きたのだろうと思いました。折角準備した実生床なので、その後近くの林に生育するクロヤツシロランの種子を蒔きました。白っぽい粉のようなものが、クロヤツシロランの種子で、少しだけプロトコームが確認出来ます。

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こちらが、以前栽培したクロヤツシロランの根状器官です。塊茎から2本伸びています。

今迄の実生栽培経験からも、4~5本の根状器官を伸ばしている塊茎がクロヤツシロランだとは思えません。もしかしたら、まだ見ぬ南国の腐生ラン?
光合成をせず、100%菌類に栄養依存して生活している植物は、菌従属栄養植物と呼ばれていますが、敢えて聞きなれた呼称を使っています。

栽培容器のハルザキヤツシロラン

師匠に教えていただき、クロヤツシロランの実生栽培実験を始めたのは2014年の秋でした。その翌年、運良く花を見る事が出来ました。

その後、アキザキヤツシロラン、ハルザキヤツシロランに挑戦し、いずれも開花に至る事が出来ました。それは全て種子を蒔いての実験でしたが、昨年研究者から根状器官の切り取られた塊茎が送られて来ました。塊茎からの栽培経験はありませんでしたが、ダメ元で挑戦してみる事にしました。

昨年12月に容器を覗くと、何と3本の花茎の先端が確認出来ました。

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左は県外産、右は静岡県産です。

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こちらは同じ蕾で、静岡県産です。光を遮断した容器なので、山野では濃褐色になる花茎が半透明です。

実は、別容器でもう一つ花茎の伸びてきた個体がありました。蕾が膨らみ横を向き始めた頃、首元から落下してしまいました。こちらの容器は、加温してあったため成長も早かったのですが、残念でなりません。

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自生地で撮ったハルザキヤツシロランの花です。オレンジ色の袈裟を纏ったお坊さんに見えます。
以前の記事にも書きましたが、ヤツシロラン類などの菌従属栄養植物は、光合成をせず100%菌類に栄養依存して生活しています。しかも、種ごとに栄養依存する菌類が限られています。山野から塊茎を採取して来ても、識者の指導が無ければ育てる事は極めて難しいと思った方が良いです。図鑑などにも「栽培不可」と書かれています。

栽培容器のハルザキヤツシロラン(1月上旬)

昨年12月21日に、栽培容器のハルザキヤツシロランを掲載しました。その後の状態を掲載します(1月4日撮影)。

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県内産常温容器のハルザキヤツシロラン、花芽の様子です。

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他地域産加温容器の花芽です。かなり伸びて来ました。蕾が横を向けば開花間近だと思います。無事咲いてくれ!

ハルザキヤツシロランは、光合成を行わず地中の菌類に100%栄養依存しています。塊茎を採って来て植えても、ハルザキヤツシロランが栄養依存する共生菌が無ければ育ちません(菌類なら何でもいいわけではありません)。本栽培実験は、識者から指導していただき行っています。

ハルザキヤツシロランの蕾

倉庫の片付けをしながら、久々に腐生ランの栽培容器を覗いて見ました。

ハルザキヤツシロランの常温栽培容器から・・。

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部材の間から蕾が姿を現していました。

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この容器では、二つの蕾が確認出来ました。

そして、パネルヒーターで加温している容器では・・。

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もっと伸びた花茎がありました。

常温容器は静岡県中部産で、加温している容器は関西方面産のハルザキヤツシロランです。

この二つの容器内のハルザキヤツシロランは、今迄のような実生から育てたものではありません。根状器官が切り取られた塊茎を、研究者が送ってくれたものです。塊茎からの栽培は初めてなので、枯れてしまうかと思っていたのですが、約9か月後に蕾を確認する事が出来ました。

実生栽培では、栽培床に自生地の部材を混ぜて使いましたが、今回の部材は全て家の近くのスダジイ林下のものを使いました。しかも片方は常温で行いましたので、同じ実生床で発芽実験をしてみようと思います。上手く発芽したら、家の近くのスダジイ林下に播種すれば、発芽・生育するかもしれません。

ついでに・・。

ヒメヤツシロランの容器を覗いて見ました。

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彼方此方に伸びていた根状器官の大半は、役目を終え枯れていましたが、一部写真のような疣状器官が確認出来ました。共生菌から養分を得ていた証です。こちらは、家の近くのササを刻んで栽培床を作っています。
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富士の種蒔き権兵衛

Author:富士の種蒔き権兵衛
植物を知るには、種を蒔いて育ててみるのが一番です。野菜から山野草まで、いろいろ挑戦しています。

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