サワトラノオの根
富士山こどもの国「花の谷」へ、サワトラノオを定着させる事を目標にしています。植え方、植える場所、水位を含めた季節ごとの管理を、先輩が残された過去データーと共に試行錯誤して行くつもりでいます。
今秋に、追加植栽する実生苗を、プランターからビニルポットに植え替えました。


開花結実した株は、地上部が枯れ株元から新たな芽が出現します。これは、その新芽(冬芽)が出てきた個体です。


こちらは、採取から一年経過した種子を播種して得た苗です。根の途中や先端部にこぶのようなものがあります、これは何でしょう?
一見、マメ科の植物に共生する根粒菌の棲み処である根粒のようにも見え、腐生ランの根状器官が菌糸と接触した時に出来る疣状器官にも見えます。

左の写真に見える葉裏の斑点も気になっています。実生苗の葉裏に現れ、やがて消えて行きます。初回の実生栽培実験でも確認する事が出来ました。


この塊茎のような器官が病気によるものなのか、或いは何らかのシグナルを受けて生き抜くために出来た器官なのか、私にはわかりません。同じプランター内に、このような個体が複数本ありました。
約2年間に渡るサワトラノオの実生栽培実験で、この植物がRDBのランクから想像するほど弱い植物ではなく、環境が合えば発芽率も高く、僅か二株の果穂から採取した種子で、300株以上の苗を得る事が出来、その殆どが翌年開花に至る事を知りました。
そして、水中栽培した場合、当年茎が倒れ水に浸かると、各葉腋から新芽が出現して発根し、株元からだけでなく、葉腋からも栄養繁殖する事が分かりました。
サワトラノオの茎は活性状態では比較的腰が弱く、大きく育った場合、豪雨や強風で曲がってしまいます。ところが、枯れた茎は繊維が強く簡単に消滅しません。水に浸かって出現した葉腋からの新芽が、ある程度成長するまで繋ぎ止めているように見えました。
逆に、湿地以外でどうなるかも試してみました。黒ボク土を主とする土壌に植えて水遣りもせずに置くと、5~10cmの草丈で花を咲かせました。やがては、消滅してしまうと思われます。
植物は、実生栽培などを通じてその生態に深く向き合うと、図鑑にも記されていない新たな発見がいろいろあって、とても面白いです。
今秋に、追加植栽する実生苗を、プランターからビニルポットに植え替えました。


開花結実した株は、地上部が枯れ株元から新たな芽が出現します。これは、その新芽(冬芽)が出てきた個体です。


こちらは、採取から一年経過した種子を播種して得た苗です。根の途中や先端部にこぶのようなものがあります、これは何でしょう?
一見、マメ科の植物に共生する根粒菌の棲み処である根粒のようにも見え、腐生ランの根状器官が菌糸と接触した時に出来る疣状器官にも見えます。


左の写真に見える葉裏の斑点も気になっています。実生苗の葉裏に現れ、やがて消えて行きます。初回の実生栽培実験でも確認する事が出来ました。


この塊茎のような器官が病気によるものなのか、或いは何らかのシグナルを受けて生き抜くために出来た器官なのか、私にはわかりません。同じプランター内に、このような個体が複数本ありました。
約2年間に渡るサワトラノオの実生栽培実験で、この植物がRDBのランクから想像するほど弱い植物ではなく、環境が合えば発芽率も高く、僅か二株の果穂から採取した種子で、300株以上の苗を得る事が出来、その殆どが翌年開花に至る事を知りました。
そして、水中栽培した場合、当年茎が倒れ水に浸かると、各葉腋から新芽が出現して発根し、株元からだけでなく、葉腋からも栄養繁殖する事が分かりました。
サワトラノオの茎は活性状態では比較的腰が弱く、大きく育った場合、豪雨や強風で曲がってしまいます。ところが、枯れた茎は繊維が強く簡単に消滅しません。水に浸かって出現した葉腋からの新芽が、ある程度成長するまで繋ぎ止めているように見えました。
逆に、湿地以外でどうなるかも試してみました。黒ボク土を主とする土壌に植えて水遣りもせずに置くと、5~10cmの草丈で花を咲かせました。やがては、消滅してしまうと思われます。
植物は、実生栽培などを通じてその生態に深く向き合うと、図鑑にも記されていない新たな発見がいろいろあって、とても面白いです。
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